厚生連通信

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子宮頸がん [健康バンザイ]

2010年11月19日

「子宮頸がん」


 子宮頸がんは子宮頸部に発生した悪性腫瘍であり、女性生殖器のがんでは最も頻度が高いがんです。

 日本全体では年間約15,000人が発症、約3,500人が死亡しています。患者数は40歳代に多く、早期がんは30歳代、進行がんは60歳代に多いです。特に20歳から39歳の女性がかかるがんでは、1990年ごろから乳がんを抜いて第1位と、近年著しい増加が見られます。

 原因は、ヒトパピローマウイルス(以下HPV)というウイルスであることが分かっています。HPVは性交渉によって容易に感染しますが、感染しても90%以上の人が免疫で自然に排除されます。繰り返し感染しますが、がんに進む持続感染を引き起こす割合は全体の約1%程度といわれています。

 初期は無症状なので、子宮頸がん検診が早期発見に重要です。子宮頸部をブラシでこすって細胞を採取し、細胞の悪性度を評価する方法です。その後、組織検査(確定診断)が行われ、手術適応があればそこで手術となります。上皮内がんで病変が取りきれていれば5年生存率は100%です。早期治療が予後を改善します。

 しかし、がん検診は100%正確ではありません。がん検診で異常がなくても実際は病変が存在することがありますし、がん検診が異常でも実際は病変がない場合もあります。したがって、がん検診で少しでも異常があれば、後日再検査、もしくは精密検査を行う必要がありますし、異常がなくても定期的な検診が必要です。


 先進国では70%程度のがん検診の受診率がありますが、日本では約20%と低いのが問題で、これからの課題と思われます。

 

篠ノ井総合病院 産婦人科 武田 哲



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