実りの秋
陽気も涼しくなり季節はすっかり秋ですが、皆さんいかがお過ごしですか。秋といえば食欲の秋ですね。果物もさまざまなものがおいしい季節となりました。果物は体に良いといわれていますが、若年層から中年層を中心に果物離れが続いています。
農林水産省と厚生労働省が作成した「食事バランスガイド」では、果物は1人1日200g食べることを推奨しています。
果物はビタミン、ミネラル、食物繊維の供給源となっています。
ビタミンはビタミンCが特に多く、一般に果実より果皮に多く含まれており、ビタミンCは風邪の予防に良いといわれています。また皮膚や骨のもととなるコラーゲンの合成に働く作用や、強い抗酸化作用、免疫機能の強化、抗ストレスに作用する副腎皮質ホルモンの合成の促進、しみのもととなるメラニン色素の生成を抑制するといったさまざまな作用があります。
ミネラルではカリウムが特に多く含まれています。カリウムは腎臓でのナトリウムの体外への排出を促進し、高血圧を予防するミネラルとしてよく知られています。
果物に多く含まれる食物繊維は、適熟な果物に含まれるペクチンと呼ばれる水溶性果物繊維です。水溶性食物繊維は糖質の消化質での吸収を遅延させ、急激な血糖値の上昇を抑える作用、コレステロールの吸収抑制や胆汁酸の吸着・排泄の作用があります。
また、ペクチンはりんごや柑橘類の果皮に多く含まれています。さらに柑橘類にはクエン酸が含まれており、疲労物質である乳酸を分解して疲労を回復させる作用があります。
しかし果物を食べ過ぎると、糖質の過剰により中性脂肪の増大や肥満をきたす恐れがあるので、食べ過ぎには注意しましょう。「食事バランスガイド」で推奨されている果物の摂取1日200gとは、みかんなら2個、りんごなら1個ですので、これを目安に毎日食べるようにしましょう。果物を積極的に食べ、実りの秋をおいしく感じましょう。
富士見高原病院 管理栄養士 矢島 祥子




